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いろはにぴあの(Ver.2)

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コンクール終わりました

 今日は、今までコのつくものと書いていたコンクールの第2日目でした。
 第1日目で出来なかったことを振り返り、今回こそは自分の力を出し切ろうと思ってS県に出かけました。同じ関東でも県によって全く違う雰囲気ですね。

 近代的な前の会場とはうって変わって古い雰囲気のホール。ちゃんとした舞台でとても厳粛そうに見えました。2度目なので前よりも緊張しないのでは、と思っていたのですが全くそういうものではなく、さらに緊張の度合いが高まったような気がします。

 今回は私の順番は早い方でした。前回と同様難曲を弾かれる方が多かったのですが、私は私、自分の音楽、練習の成果を出し切ろうと思いました。しかし雑念というものはいろいろなところからやってきます。そういうものに負けてはだめ、自分のがんばりを出し切らなくては。今までこんなに緊張したことはありませんでした。

 あっと言う間に私の番。とにかく出だしを大切に、左手うるさくならないように右手をきれいに響かせるように音を聴きながら弾こうと思いました。いつもよりもゆっくりと始まったのですが、緊張はピーク。でも大切にしたいところはしっかり歌わせるように心がけました。そして2曲目。いい感じで始まった、と思った途端、魔の手が忍び寄りました。まさかの忘却、そして弾きなおし。今までなかったところなのでびっくり。怖かったです。その後は正気になって弾きましたが、もう何がなんだか覚えていない状態でした。
 このような魔の手を経験したのは初めて。暗譜もちゃんとしていたのになぜ?
 先生と話したところ、原因は暗譜ではなく集中力にあったということでした。暗譜には問題がなくても、ふとした瞬間に集中力が途切れることがある、そういうときがアブナイとのことでした。まさに舞台上での魔の手との闘いでした。

 音楽は前に戻ったりやり直したりすることができない時間芸術。そういう時間芸術の厳しさを実感しました。他のテストなら、間違ったことを書いていても思いついたら戻って直すことができ、なかったことにすることができますが、音楽では基本的に流れが途切れるのでそうすることはご法度です。そういう厳しさを練習中にも感じることがたびたびあったのですが、今回まさに体験してしまう羽目に。そこをいかに克服するかだと思いました。

 結果はもう書くまでもないのですが、講評、音のコントロール、デューナミクの変化をつけたらよい、ブレスを深くする、伴奏形の工夫をもっとしようという内容でした。流れが自然、気持ちがこもった演奏だという内容もありました。無言歌の難しさをひしひしと身にしみて感じた今回の経験でした。
 
 そういう訳で、これで懲り懲りした?確かに大変でしたが、また起き上がりますよ~そしてまたチャレンジするかもしれません。ピアノに向き合うことが出来た貴重な経験でした。チャレンジしている人たちがたくさんいるということも分かりました。結果を出したかったのが本音ですが、まだまだ修業がいるということですね。

 しばらくひと休みして、これからのことを考えていきたいです。
by noco_003 | 2010-07-10 21:32 | ピアノ、音楽
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